傾聴・アクティブリスニング/考える力を養い続ける方法


前回は社会人ルーキー時代、考えるって何だ?と悩んだことから導き出した考える糸口をお伝えしました(詳細はこちら)。

そんなルーキー時代を経て、いまも良く聞かれる質問にこんな質問があります。

 

なぜ起業したのか?

前職の営業と今ヘッドハンターとしてご自身で事業をやられて、共通して活かせるスキルって何ですか?

 

その回答にも通ずるお話ですが、今回は考える力を養い続けるべく、前職の営業時代から、いまも継続的に実践していることをお伝えします。

 

listening

 

アクティブリスニング/傾聴する

 

デキる営業はおしゃべり上手と思われがちですが、全く違います。

デキる営業は圧倒的に聞き上手です。

もっと言うと、聞くだけとも異なります。

気持ち良く相手に話をさせる状態をつくることです。

プレゼンテーションスキルも勿論大事ですが、プレゼンテーションのスキルが如何に素晴らしくても、相手が聞く耳を持っていなければ意味がありません。

時として、話し上手は意味をなさないのです。

そのため、前職の営業時代からキャリアコンサルタントな今も心掛けていることは、相手に関心を持ち、相手主体に話をしてもらうことを心掛けています。

 

想像してみてください。

 

自分の話をしているときに、相手が心から興味を持ってくれている、熱心に身を乗り出して聞いてくれていると、あなたはどう思いますか?

 

気持ちが良いですよね?

日常会話でも、ビジネスシーンでも。

そうすると、相手は自分に対してとても興味関心をもってくれている、一緒にいると気持ちが良い、心地が良い、楽しいし安心するという感情が芽生えます。

この積み重ねが信頼関係にも繋がります。

 

明文化すると狙ってやっているように思われがちですが(苦笑)、

昔から自然にやっていたことを、今は意識してより高度なレベルで心掛けています。

 

話を聞きながら何を考えているのか?

 

相手の考え方、価値観を考える。

相手の課題(顕在と潜在双方)を考える。

物事の決定の仕方を考える。

仕事や日常で心掛けていることを考える(何の仕事をしているかは問題ではない)。

モチベーションの感じ方を考える。

長所短所を考える。

お手伝いの仕方、どうにかお役に立てないかを考える。

屈託の無い笑顔をどこで見せるのか?を見極める。

 

こんな感じです。

ポイントは相手が主体なので、自分が営業の立場でも商品やサービスを売ろうとしないこと。

次回以降、特に仕事であれば、その方のモチベーションと意思決定要因を同一直線上におき、課題解決につながる提案をします。

意思決定時に周囲の主要メンバーも必要に応じ巻き込みます。

 

傾聴で相手のひととなりが分かると、その方が抱えている問題や今後ステージが変わると抱えるであろう課題もあたりがつくようになります。

その結果、自分が相手にどんな支援が出来るかも事前に考えることができます。

 

傾聴することは考えることなのです。

 

プロトコルが増えると共感域が拡がる

 

プロトコルはIT用語でテクニカルな「方言」を指します。

もともとは「人間同士のやりとりに関する用語」で共通プロトコルとは相手との共通言語の意。

 

傾聴/アクティブリスニングのメリットは、世の中色々な人が居ること分かること。

なにが良い悪いではなく、いろいろな人が居るのです。

そんないろいろな人との接点を少しずつ見出しながら、共存できる領域を拡げていきます。

なんでいつも厳しい発言をするのか、なんでいつも優しい発言をするのか等、性格を構造的に捉えられるようになるため、相手への理解が深まります。

 

性格を構造的に捉えようとするアプローチが思考を深め、考える力を一層養います。

 

傾聴癖のルーツ。

 

転勤族な幼少期、横浜から仙台に引っ越した際、標準語を話すだけで生意気と言われました。

その地域では「〜だべ?」「〜だっちゃね?」と相手に相づちを求めるとき、語尾が変化していました。

周囲と馴染もうと方言を習得しようと頑張る(方言では けっぱる)のですが、色々と難しい。

ついつい「〜だよね?」といってしまう。

たまに意識だけが空回りして、

「〜だよね?ちゃべ?」

と「だよね」「だべ」「ちゃね」の混合トリプル状態に…。

 

これって傾聴のきっかけは転勤族が影響してますよね?ちゃべ?

 

英語もMBAもトライアスロンも全部便利なプロトコル。

 

東京外大ではビルマ語を専攻。

ビルマ人にビルマ語を習うため、共通言語が英語のみ、英語でビルマ語を習うのでした。

語学もツール、手段であるけど目的ではない、でもそのツールがあると接点が格段に増える。

MBAも同様。手段でしかない。

でも、経営者やキーパーソンと言われる方々とのビジネスや経営ツールとしては役に立つ。

トライアスロンでも感じる。

やっているだけで、共通言語が多いから共感しやすくなる。

「多くを語るな、行動で語れ。」

「前に進みたければ自分でペダルを踏むしか無い。誰も踏んでくれない。」

「練習は裏切らない。積上げた分だけ還ってくる。ラッキーは無い。」

仕事の場でもドヤ顔で語れるフレーズですが、全部トライアスロンを通じて思うこと。

 

共通言語を見つけ増やしていくこと、共通言語を相互に創り出していくことで、共感域が圧倒的に拡がります。

その結果、機会が増幅し、出来ることが拡がり、楽しさがどんどん増えていきます。

 

考えるとは?

 

受験や日本の学校教育のおかげで、課題に対して解答をまず考えてしまいませんか?

間違ってはいけないというプレッシャーの中で。

 

変な癖がついてしまっていたので、抜け出すのに本当に苦労しました。

 

答えをひねり出す作業ではない。

 

考えるとは、ひとり机上で答えを考えることではありません。

 

人との関わりの中で、物事を深く掘り下げていくプロセスそのものです。

 

そのプロセスにおける一つ一つの発見や有機的な結びつきによる化学反応、新たな出会いを思うだけでワクワクしてきませんか?

 

考えるって楽しい。

この楽しさ、喜びを伝えることは教育・人材育成にも繋がるので、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

楽しいから考えるのか、考えるから楽しいのか、よくわかりませんが、

人生は楽しんだ者勝ちです、これ絶対。

「さぁみんなでかんがえよう〜!」

 

まとめ

傾聴とは考えること

考えることは楽しい

楽しんだ者勝ち

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【編集後記】

今日は前職の上司が会社を辞めるため送別会に参加してきます。

シニア層のキャリアに関して思うところはたくさんあるため、後日ブログに書こうと思います。

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tsutomu について

1978年、兵庫生まれ、横浜育ち。 受験浪人時代(二浪)に訪れた東南アジア訪問を機に人生観に変化。 2003年、東京外国語大学外国語学部(ビルマ科)卒業後、Cisco Systemsに入社。セールスおよびビジネスディベロップメント職に従事。 退職後、2012年、アイティビジネスサロン株式会社(ITBS)起業/設立。 外資及びIT業界向け就転職支援及び採用・人材育成に関わるコンサルタント業務に従事。また文明塾16期・Teracoyaみらい代表を務め、ミャンマー人就労支援及び高田馬場にて国際地域創生を手掛けている。
カテゴリー: キャリア論, 大学生/就職活動, 社会人/転職活動, 起業 タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク