最近悩みの一つが「育成」です。
特に若い世代の育成。
今の若者と言えばゆとり世代。
ゆとり世代一つとってみても、色々なイメージがあります。
いまの日本は転職がまだ当たり前ではない。
外資系はじめとする業界によって転職は当然だが、まだまだネガティブなイメージもある。
でも、以前よりは驚かなくなってきましたよね?
こうした固定観念や既成概念を変えていくのは時間がかかります。
ただし、対応策は意外と多くあります。
今回は、対応策を導くために世代と時代背景の因果関係を紐解いていきます。
団塊世代の特徴
20代の頃、当時転職を検討していて、某日本優良企業の執行役員/50代後半の方に相談した話。
今で言う団塊の世代の方。
「まだ早い。」
と言われ、理由を説かれた。
「まだ学ぶべきことが他にある。私の頃はな…云々。」
年上の人に相談をすると、実体験をモトに助言を頂ける。
これが最大のメリット。
言葉遊びや思想の空中戦を求めていない場合、特に有り難い。
実体験にはその方の血と汗と涙が詰まっているため、尊敬出来る方であればあるほどお金を払ってでも共有頂きたいエピードです。
注意しなければならないのは、論点が変わり、自分の昔話になるとき。
昔話を例えに、課題解決へのヒントがあると思いきや、昔話が延々と続く。
こんな経験ありませんか?
同じエピソードも繰り返されるため、面倒な気持ちになりますよね。
またこの話か…って。。
このとき、真矢みきばりにあきらめないことが大事。
この延々と続くストーリーにヒントが隠されているのです。
あとは、傾聴や質問の仕方でこちらが聞きたい方向へ誘えばよい。
その方は、一途に一部上場企業を勤め上げ、役員まで上がった方だからこそ、その手法を是としていることに気付いた。
それが良かったんだって話に聞こえた。
おそらく、良かったのだと思う。
だから、転職は非だった。
我慢が足りないと思われたのかもしれない。
転職を希望する理由は、もっとポジティブな理由だったのだが、、。
同様に、50代の方にアドバイスを求め続けた結果、ある共通点が見つかった。
素晴らしいことに、自分を肯定できている。
これって素敵な人生ですよね?
あぁ、大変だったと思うけど、良い時代だなぁと思いました。
でもね。。
先人達の築き上げた努力と成果は疑う余地がありません。
しかしながら、時代が異なれば同じ手法で上手くいくとは限らない。
景気や流行等、時代の後押しもあるように思えてならなかった。
バブル時代を知る突き抜けた先輩と窓際の先輩の双方を観てきているから、尚更。。
頑張れば良い、誰かが観てくれるはず、だけでは物足りない。
どの時代にも通じる対応策がある。
それを見出そう。
不景気で氷河期という育った時代背景がそうさせるのだ。
前提が違うため、違和感を拭えなかった。
その意味で、特に団塊世代から抽出させて頂いた学びは、組織もビジネスも周囲を押しのけてのし上がるだけではなく、上から引っ張って頂く、下から押し上げて頂く、そうした環境づくり、関係作りを大事にするということ。
外資にいると時にヒトを蹴落としのし上がることも考えがちですが、それだけでは事業は続かないのだなぁと感じたことを今でも覚えています。