前職で最もお世話になった方々のひとり、元上司の言葉です。
「100回のお茶より、一杯のお酒」
100回表面上の打ち合わせをするよりも、一回お酒を一緒に飲んだ方が本音で語り合える。
ビジネスの本質は本気と本音のコミュニケーションにあり。
コミュニケーションに長けた方だったので、ある種本質をついた格言でした。
綺麗ごとだらけの世界
はじめて行った海外はシンガポールでした。
15年以上も前、壊れそうなものばかり集めてしまうガラスの十代の話。
当時のマーライオンはとても小さく、見応えのなさが新鮮で印象的でした。
メインストリートはオーチャード・ストリート。
タバコを捨てると罰金だって言われてビクビクしながらタバコを吸うのが精一杯だった。
当時は、一本脇道に入るだけで汚いゴミだらけの通りもありました。
もちろん、タバコを捨てても何も言われない、それどころかタバコを捨てて欲しそうにしている人達も沢山居た。
世の中には、シンガポールのシンボル、第二のパリ、シャンゼリゼ通りみたいなオーチャード・ストリート…、少なくとも地球の歩き方は得意気に語っていた。
綺麗ごとと汚いことって対(ツイ)になっているものですよね?
長所が短所で短所が長所のように。
幼いながらに体感した記憶でした。
キレイごと好きな自分
浪人時代の途上国訪問経験のおかげで、人生を捧げる道が開けました。
このとき、この場所にきていなかったら、東京外大も行かず起業もしていない人生だったと思われる。
混沌とした世界に触れたおかげで人生観が変わりました。
明日をも生きていられるか分からない人達と触れたから。
生きるか死ぬかの瀬戸際で、観光客へ全力必死にお金をねだるわけです。
もし彼らと同じだけ全力必死になったら、
恵まれた国・環境下にいる自分は何でも出来ると確信しました。
そこから大学で東南アジア研究をし、外資企業に勤め、起業に至った訳ですが、それなりに時間もお金も投資してかなり勉強しました。
毎日必死でした。
ビジネススクールと会社勤めを並行していたときは、2年間毎日寝不足でした。
それでも振り返ると、
起業して生計が立てられるまでの全力必死な2年間がしんどかった。
どれだけ忙しいアピールをしても誰も慰めてくれないし、成果を上げないと意味がないし、人生で最も結果に執着した2年でした。
真っ暗闇の中、もがきあがけど光が射さない、でももがくしかない。
少しだけ、あのときの彼らに近づけた気がしたものです。
結局、まだまだ甘かったという事実が浮き彫りになった。
でも、どうにか乗り越えられたのは甘いながらにも学んでいたから。
複雑な心境。
本気で真剣で必死にもがいて、やっとこどうにか成長できるんだなって。
100回の学びより、一回の絶望と思えるのも上司の言葉のおかげ。
顕示と嫌悪
人との衝突が嫌いだったのに、前よりもぶつかるようになりました。
ぶつかることを気にしなくなったかというと、毎回気にしている訳ですが。。
でも、進めたいことを進めるにはぶつかることは不可避。
皆で仲良く実現しましょう!とは思わなくなった。
ただし、差し合いながらも戦友同士勝利をおさめ帰還しようと誓うのです。
顧客にもビジネスパートナーにも創業メンバーにも。
前より自己主張をしては、前より自己嫌悪になる。
いったりきたりするフリ幅がハンパない。
何遍反復横跳びやらすんだ?って話。
判断すると不安になる。
決断すると恐怖する。
主張すると嫌悪する。
相対するものはセットみたいですね。
運動することで矛盾した感情と格闘して寝技で無理矢理抑え込む。
おかげで今夜も真っ暗闇のなかで反復横跳び中です。
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【編集後記】
そろそろロタ向けにバイクを配送する段ボールの手配をせねば。
連休明けたら手配しよう。
タダでもらえるのか未だに半信半疑です。
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