就活と言う受験と異なる競争
仲の良い学生と飲んだ話。
一人は無事就活を終えた東大生T氏。
一人は今も就活中の慶大生S氏。
T氏とS氏は親友同士。
二人が地頭が良い。
学生と会話する際、ビジネスパーソンと比較すると、山なりのゆっくりとした会話でキャッチボールを行う。
ところが、二人に関しては(性格もある程度分かってきたので)、特に気をつかうことなく自然なキャッチボールができる。
出会い当初は、時に考えすぎる傾向が見られる印象だったが、就活を通じてすごい早さで成長をしているのがわかる。
なんとも微笑ましい。
***
就職活動する前は、企業の選び方やESの書き方、インターンシップの必要性の有無等、内定を獲得するための情報収集を目的とした質問が殆どだった。
一方で、今やT氏は就活を終え、S氏は就活終盤を迎えいくつか内定も得ている状態。
就活経験後の二人の気づきが大変興味深い。
就活前はhow toが気になる。
いわゆる、内定獲得の方法。
実際、世の中の就活系ニーズもサービスもこれらが殆ど。
しかしながら、本当の意味で必要なことはhow toではないことに気づいたと言うのだ。
自分の将来性と市場価値、自分らしい生き方まで考えないと、本当の意味で企業を選ぶことなどできないことに気づいたと。
二人は企業に迎合してでも内定が欲しい学生とは異なる。
実際、彼らも企業への迎合を試みたこともあったようだが、やはり違うと悟ったようだ。
就活の中で、試行錯誤しトライアンドエラーを繰り返した成果だろう。
こちらの学びとなったことは、社会人だからこそ、外資IT業界で働いてたからこそ、起業したからこそ、ヘッドハンターだからこそ、学生向けにできることがもっとあると確信できたこと。
就職活動は最後のスタートライン!だからこそ大事!
課題は、日本の学生には響きにくい点。
受験で頭がいっぱいの時は、受験後のことなんて考えられないように、就活で頭がいっぱいの時は、就職後のことは考えにくい。
そもそも、危機感を持っている学生は稀。
だが、示せば響く学生もいることがT氏とS氏のおかげでわかった。
実質千三つの世界(1000人の学生に話して3人に伝わる世界)だろうけど、
だからこそ、啓蒙する価値がある。
事業と同じだなと。
1000人話せば3人に響くのであれば話せば良いだ。
***
幼稚園、小学校、中学、高校、大学と受験は続く。
受験毎にリベンジの機会は一定のルールのもと平等に与えられる。
では、受験後の就職はどうだろうか?
就職の後は次の決まったステージが残されていない。
乱暴に言うと、受験に失敗しても就職で成功すればやり直せるが、はじめの就職段階で今後の可能性が制限される部分がある。
要は、受験の失敗に比べゼロベースでのやり直しが効きにくいのだ。
受験はやった分だけピュアに還ってくるが、ビジネスは受験とは異なる。
平等なルールもなければ基準もない。
理不尽なことが当たり前。
だからこそ、スタートラインが大切になる。
さて、仲良し学生とチームを組んで仕掛けるかな。
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【編集後記】
「就活を終えた東大生の学びとは?」も近日エントリー予定。
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