ヘッドハンターは企業と人をつなぐ隙間産業。
コンサルタントやSier等も近しい。
間に入るって役割は本質的には要らないと思っていたし、今でも思っているけど、実際なくなるコトはないって感じた話。
近すぎるから意志の疎通がしにくい人たち
会社の社長と役員、上司と部下、家族、チーム、恋人、親友…etc
色々な事情で会話したくてもできない人がいる。
伝えたいことを伝えられない人がいる。
良し悪しではなく、現状本音を伝えることができない、しにくい人たちがいる。
こんな話がある。
ずっと彼女に同じことを言われ続けている彼がいる。
彼女:「やりたいことやりたいって言う割に何もやってないじゃない。応援してるんだからやればいいじゃない!」
彼:「うるせーなー。俺だってなぁ…」
彼女は彼を心から応援している。彼の邪魔はしたくないし、好きなことをやってる彼を心から好いている。もちろん成功してほしいけど、それ以上に好きなことをやって欲しい。
彼は彼女との将来を考え、夢と現実の狭間で戦っているのだが、彼女を言い訳にしている自分にイラつく部分もあって悩んでいる。でも、彼女との将来を考えているのはまぎれもない事実だったりする。
双方相思相愛なのに、イマイチ互いに伝わっていない。伝わっているよね?わかってくれるよね?って相手に期待しつつも噛み合っていない例。
近すぎるから。
よく行く飲み屋で友人カップルと一緒になった時、お互いの気持ちが噛み合ってないのが手に取るようにわかった。
俺の前でいちゃつくなよって言いながらどさくさまぎれ互いの意図をぶっちゃける。
すると、え?って驚いた後に本当にいちゃつきはじめた…orz
渦中にいると見えないことや近いから伝えにくいことって意外と少なくない。
言えば良いじゃんって話なのだが、そんなことはわかっている。
それでもできない現実があったりする。
人間だもの。
先日の話。
転職したい子、転職を憂う両親、家では遠慮がちに会話するも核心を突くには至らないようだ。
ご縁があり、間に入らせていただいた。
大して役に立ててないけど、お互いの意図を伝え理解し合える役割は果たすことができた。
とても貴重な場に立たせた頂いたと感謝の気持ちでいっぱいになった。
介在価値を考える
冒頭でも言ったが、隙間産業は本質的には要らないと考えている。
自社採用スキルが上がれば転職エージェント業界も自ずと縮小するし、AIや自動化といったテクノロジーの発展で人が介在する余地は縮小することは確実である。
つまり、企業の採用ノウハウ、候補者の転職及びキャリア形成リテラシーも上がっていく流れにある。
もっと言うと、上げなければ企業もビジネスパーソンも生き残れない。
だからこそ、本質的には転職エージェント業は必要ないと考えている。
事実親子に関しても、僕が介在する前と後で結論が変わったかもわからない。
結論が変わらないなら、介在した分だけタイムロスとすら言える。
しかしながら、今回確信することができた。
結論が変わらなくても、とても意味があった。
納得度がはるかに異なる。
部分最適の観点ではタイムロスをなくす最短ルートが正解だろうが、全体最適の観点では親子の納得度が増す上に、中長期にも応援してくれる環境が出来る。
それぞれ心構えができる。
本質と現実の距離=知っていることとできることの乖離
この差を埋めるために自分ができることを最大限させて頂く。
企業と人をつなぐヘッドハンターも然り。
学生と企業/社会をつなぐ就職支援も然り。
今の自分となりたい自分のギャップを埋める個別キャリアコンサル然り。
必ずしも結果だけが価値ではない。
結果に至る過程にこそ価値が出る。
隙間産業がなくなることを目指しつつ、なくならないと確信に至る。
その場しのぎのマッチングは人が介在する必要はないけど、新たなキャリア形成の展開を働きかけるヘッドハンターはむしろ伸びると思われる。
理想と現実の距離は永遠に埋まらないが、埋めようとする成長過程にこそ味わいが出るからだ。
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【編集後記】
介在価値/隙間埋めるのは猫もおんニャじ。
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