社会人になると、上司や先輩に言われませんか?
「自分の頭で考えろ」と。
わからないとすぐ質問ではなく、まず自分の頭で考えろ、質問はその後にしろと。
自分なりに考え質問すると「そんなの考えたうちに入らない、もう一度考えろ」と…。
就活をすると、会社の説明会はじめ、どんな社員が望ましいか聞きますよね?
「自分で考え行動できる人」
いやいや、考えてますよって若者の言い分と、
いやいや、その程度で考えているって時点で考えてないからって企業側の言い分。
このギャップを埋めるべく、
自分で考えるためには、どうすれば良いのでしょうか?
新人時代、厳しくて有名な先輩に鍛えて頂きました。
今だからこそ大変感謝してます、そのおかげで今の自分があるので。
でも、当時は120%迷惑に感じてました(苦笑)。
「だから?なんで?それで?これは?じゃあこれは?全然考えてないだろ。」
嫌でした。
大好きな仕事も嫌いになるほどでした。
サザエさんを観ると憂鬱になるってこのことかって実感しました。
翌日から激詰めされるなって思いながら、日曜はガクガクブルブルしてました。
家のトイレで「ピンチはチャンス」とブツブツ呪文のように必死に唱えてました。
でも、この厳しい環境から逃れるには、現状の立ち位置から脱するしか無いことはわかっていました、考える力が無いなりに。
今回は実体験に基づきながら、必死に考える力を身につけようともがき苦しんで見出した、考える糸口を紹介します。
目次
自ら課題を見つける習慣
お客様にも恵まれ、顧客訪問が大好きでした。
毎日顧客と沢山話をして、沢山話した分だけ恥をかきました。
聞かれても分からないことが多く、調べて連絡しますを連呼していました。
必死に調べて連絡する。
追加の質問があれば、また調べて連絡する。
でも、その後どうしたら良いかわからない。
目の前の質問が、何を意味しているのかすらわかっていないのです。
これぞ、ご用聞き営業…。
営業としての価値って何だろう?
自分の価値って何だろう?
そんな思いが脳裏によぎりながらも、日常業務に忙殺されていく…。
考える力がないといわれているのに、考える時間もない…。
もはやわからないことすらわからない。
小さい失敗と小さい成功から学び続ける。
本質的にはこちらの内容と同様です(就活の面接対策の話)。
新人当初、自分の強みは「恥のかきやすさ」と「顧客との関係構築」、「周囲を巻き込む力」と思っていました。
新人だから許されやすい。
許されるうちに沢山恥をかいて、いまのうちに人の100倍吸収しようと。
顧客からすると新人なんて関係ないのでこの発想は本来NGですが、それは良好な関係性を築くことでどうにかカバーする。
できないことは周囲を巻き込み、諸先輩方の協力でどうにかする。
自分でできそうでできなかったことは次回できるように。
失敗の原因を徹底的に考える。
できたことは次回より確実により高度にできるように。
徹底的に再現性を高める。
この繰り返し。
結果、自ら課題を発見し、その課題に対する行動を決めることができるようになります、確実に。
顧客のビジネスモデルを考える
先程は対自分へのアプローチ、次は対企業(顧客)へのアプローチです。
新人時代、目先の業務に追われるため、お客様がどのようなサービスを展開されているのか、詳しく知りませんでした。
企業として、事業部として、どのサービスが主力サービスで売上の何パーセントで、どのサービスが売上げ伸び悩んでて、顧客の経営層や営業は何に困ってるか…etc
当時、通信キャリアは回線契約が売上の殆どを占め、その回線を単なる価格競争ではなく価値あるサービスとして売るためにどうすれば良いのかが営業の困りごとでした。
色々な部署の悩みを聞いてまわるだけで、お客様の組織を横断的に動くので良い架け橋になることもできますし、人とお会いした分だけ新しい情報も入るため、非常に効果的でした。
慣れてくると、課題も予測がつけられるようになります。
思考と行動はワンセット。
顧客情報はHPで分かった気にはなるのですが、実態はなかなか分かりません。
机上の限界と行動の優位性(思考と行動はワンセット)を体験出来たことが何より有意義でした。
考えるっていっても、机の上でうーんと悩むのとは違うんですよね。
自分が顧客の営業の立場だったら、経営者だったら何に困るんだろう…と考えます。
その考えるきっかけとして、顧客のビジネスモデルは最適と言えるでしょう。
収益モデルを考える
就活時、初任給の金額や従業員平均年収を参考にしませんでしたか?
テレビ局は高いなぁ、電通も高いなぁ、銀行の初任給は意外と低いなぁ、とか。
学生アルバイトでも、居酒屋飲食は時給高くないけど長く働ける、家庭教師は時給は良いが労働時間短いなぁ、とか。
合理的に稼ぐためにはどうすれば良いのか?
学生のときは、個別指導塾という形で、家庭教師の時給を保ちながら長時間労働を目指した記憶があります。
給与や時給の格差ってなんだろう?
どうして業界毎に給与水準って違うのでしょうか?
それはひとえに収益モデルの違いに他なりません。
身近な収益モデルを考える。
例えば、自分が近所のラーメン屋の店長として、ラーメン一杯の利益を考え、それを一日何杯売ることで従業員含め給与を捻出しているのか、と考えてみます。
一日ピークタイム二回で何人集客必要か?
薄利多売の場合は、客の回転率をあげるために、椅子の背もたれをなくして長居できないようにする、隣の客の客の感覚も狭く人口密度が高くなるのも納得…とか。
だから自分の気に入ったカフェ(天井が高く空間を優雅に使い、ソファーでゆったりできる)はすぐに潰れるのか…とか。
意外とラーメンはトッピング利益高いんだ…とか。
お酒代が食事代より利益率が高いから、沢山飲むお客様は神様かも…とか。
逆にBarで1杯しか飲まずに長居するのは…とか。
常に新規開拓するのは限界があるから、リピートしてくれる客を増やさないと…とか。
そのために接客時やサービスの工夫をどうするのか…とか。
既存顧客だけでは限界あるから、新規開拓しないと…とか。
ひとつの事業モデルだけだと不安だから、他の収益モデルを考えないと…とか。
薄利多売ではなく、利益率の高い事業を組み込めないか…とか。
ITを利用すれば、自ら動かなくても自動化できる余地があるな…とか。
頭の体操としてもお勧めです。
自分の大好きなお店に対して、自分ならどうするかを考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
身近なもの、自分、お客様(または興味がある企業)、身近なお店をきっかけに、より良くするためにどうすれば良いのか?継続して掘り下げ続けることが考える習慣に繋がります。
自分の大好きなお店に思いを巡らせてみては如何でしょうか?
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【編集後記】
当時の先輩の厳しさに心から感謝です。
なんとかついていけたのも、必要性を感じさせてくれたから。
当事者意識の芽生えが成長のきっかけでした。
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