観劇『焼肉ドラゴン』
新国立劇場にて『焼肉ドラゴン』観劇。
外国に行った時初めて日本人であることを感じるように、日本が恵まれているという感覚もまた、理不尽な環境に身を置かないと気づくことは困難である。
しかしながら、『焼肉ドラゴン』を観るだけで自分が日本人であることを痛烈に感じさせられる。
自分だったら生き抜けただろうか?
出口のない理不尽な環境下に些細な幸せを見出すことが出来ただろうか?
笑えただろうか?
深く重いテーマを笑いあり涙ありで見事なまでに描いている。
1950、60、70年代を背景に、日本の戦後を刻みつける連作。
以前観た演劇もあるが、改めて他2作も観ようと思った。
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決して時代の表舞台ではなく、時代に埋もれ、取り残され、けれどたしかに「生きてきた」人たちを描くことの舞台のなかに、人間としての「哀しみ」と「希望」をともにすることにこそ、揺れ続ける日韓の、そして日本人自身の未来への糸口があると祈っています。
※演劇 芸術監督 宮田慶子さんのコメント一部抜粋。
鄭義信 三部作『焼肉ドラゴン』ほか2作品はこちら↓
4/6(水)~24(日)小劇場
『パーマ屋スミレ』
5/17(火)~6/5(日)小劇場
理不尽な環境下ゆえの。。
ケンタッキーお持ち帰りをした一週間前、ポテト用にケチャップを入れてくださいと頼んだ。
店員さんは日本人ではなく外国人だったが、接客はスムーズで慣れているように思えた。
うちに帰って気づく。
ポテト3人前に対してケチャップ一つだけだったことに。。
あの時、たかがケチャップ一つにイラっとしてごめんなさい。
むしろ贅沢品だわ。
何気ない行いが愚行に変換されるほど、思わず考えさせられるのである。
日本人である自分を。
***
現在アジアの人材受け入れの流れもあり、自分自身も積極的に関わろうとしている。
日本の歴史において、かつて外国人を労働力といた時期もあるということは忘れてはいけないと痛感した。
だから何だって話だが、忘れてはいけないのだ。
例えるならば、自らの手で鶏は殺したくないけどケンタッキーは大好きだからガッツリ食べたいって人が昨今の日本人に思えてならない。
いわんや、ケチャップで憤る自分をや。
都合の良い権利ばかりを主張し過ぎる事なきよう、真摯に向き合わないと。
ビジネスも歴史も全ては人なのだから。
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理不尽な環境下ゆえの切なさと力強さと。。
『焼肉ドラゴン』はじめ、鄭義信 三部作オススメです!
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【編集後記】
観劇ならではの生のライブ感が哀しみと希望の抑揚を際立たせて、気付いたら全身引き込まれてました。。
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