カルロス・ゴーンのリーダーシップとは?
ルネッサンスー再生への挑戦
ゴーン氏による日産話は有名。
死に瀕した日産を患者に見立てると、ゴーン氏は医者(担当医)として、ガイドラインと優先順位、プロセスを確立した。
その意味で、今までの悪しき慣習・体質を治すには日産社員一人一人が大幅な改善をする必要がある。
方向性を示すだけでなく、実際に実践させる状態に持っていく。
方向性を示す際は、具体的な期限と成果をコミットし、できなければ辞めると宣言する。
実践させるために、プロセスをオープンにして、会社全体の状態を社員が共有できる状態にする。
その結果、責任の所在が明確になる。
営業は営業、マーケはマーケ、技術は技術と、自分の部門以外は他人事という状態から、会社で起こっていることは自分事だと認識できるようなる。
一般的な会社でも、
「売れないのはあいつらのせいだ」
と営業部隊は技術部隊の責め、技術部隊は営業部隊を責めるなんて良くある話。
互いにベクトルを向けて責めるのではなく、
どうすれば売れるのか、ベクトルを前に向けて互いに同じゴールに向かって学び合い実践する。
※夫婦仲の秘訣でも聞いたことがある。
自分事が大事と良く言われるが、自分事と体感できるオープンな環境を作る方が困難。
「あいつのせい」と思う方が楽だから。
そんなこんなで、
リーダーシップって観点で言うと、
「こっちの方が辛い道だけど、最終的にはこっちで良かったって絶対思えるから、ってかこっち行かないと手遅れになるから、みんなこっち行くぞー!!」
と実際に導くことなんだと実感。
学びの観点では、
日頃から「迷ったら辛い道を選べ」と岡本太郎氏の言葉を胸に秘めているわけだが、
なぜ日頃から辛い道を選ぶことが大切なのかがストンと腹落ちした。
かけ算九九の話で、
はじめは「ニサンガロク、ニシガハチ…」と暗記しているが、
ふと「2が3つあるから6、2が4つあるから8なんだ。」と原理がわかり理解が深まるのと同じ。
ビールの飲み過ぎや夜中のラーメンはダメとわかっているのに、
ついつい飲み食いするのが人の性。
やはり日頃の心構えと行いの積み重ねが大切で、だから辛い方を選べってことか。
良し、今夜は蒙古タンメン!
カルロス・ゴーンの経営論/グローバル・リーダーシップ講座
詳細は明日。