仲良しのコンサルタントから勧められた本。
「ボディ・ブレイン」下柳剛 著。
阪神の投手、下柳剛が2005年、最年長最多勝を飾る。
気性の荒い彼がどのようにして最多勝投手になったのかが描かれている。
とても良かったので今回は書籍に関するエントリーを。
坐ってつかんだ最多勝
クビ宣告のわずか3年後、当時37才の下柳がどのようにして最多勝を獲得したのか?
巨人の高橋由伸も40才にして現役を退いたばかり。
明らかに肉体的にピークを越えたプロ野球選手での37才。
この年で最多勝を獲得するために行ったことは何なのか?
同氏は言う。
坐ることだと。
坐ることを繰り返した結果、集中力を研ぎ澄ますことが出来るようになったと。
俗にいう「ゾーン」に入ることが出来るようになったと言う。
その結果、バッターがどの球を待っているのか、不思議と感じ取ることが出来るようになったとか。
気性の荒い彼が集中力を研ぎ澄ますために用いた座禅、
その結果、ただ目の前の試合にのみ集中できるようになる。
集中力を増すことで、持っているものを最大限に本番で出し切ることが出来るようになる。
そのために「前後裁断」とグラブに刺繍をしていたと言う。
プロ野球の第一線の行動でもあるため、少々身近に感じにくい人もいるかもしれない。
しかしながら、大事なことだけに専念できる姿勢はビジネスでも役に立つことは想像するに難くないことだろう。
感情をコントロールする
下柳は激情型と言われていた選手。
メンタルマネジメント的には、感情の中で「怒り」が最もゲームを破壊し、勝利を逃す感情だと言われている。
キレやすい下柳が一瞬で怒りの感情を捨ててしまう技術に至る経緯には、それまでの苦悩と勝利への貪欲さを感じずには居られませんでした。
下柳が勝負に真剣だからこそ、常に本気だからこそ、伝わるものがあります。
個人的には、サッカー日本代表の長谷部選手の「心を整える」も大好きですが、長谷部選手以上に感情が伝わり易い下柳だったため、響くものがありました。
本番で力を出せたときと出せないときを考える
プロ野球レベルでは比較できないが、ビジネスパーソンも本番で力を出せる出せないって悩みは常に付きまとうのでないでしょうか?
トライアスロンでスイムが怖くて仕方が無かったとき、はじめてのトライアスロン/スイムで過呼吸になったため、以降、恐怖心との向き合い方に関してとても考えたし、リラックスできる方法を色々と試しました。
結局は心の問題、不安な心との向き合い方だったりする。
前泊でトライアスロンへ参加するときは、試泳は前日に出来ることが多い。
すると不思議と安心して本番のスイムを泳ぐことが出来る。
本番直前に試泳すると、直前の緊張感や他にも考えてしまうことがあるため、スイムのことだけに集中できないのである。
前日に泳ぐことで落ち着いて本番のイメージをすることが出来る。
つまり、時間をかけてイメージすることで心を落ち着かせていたのです。
坐ることで、時間をかけずとも心を落ち着かせることも出来るのだろう。
このように、自分の力が出せたときと出せなかったときを振り返り、今後一層の力を出せるようにするため何をするべきか、自分なりの方法を再確認し、改めて確信することが出来ました。
働き盛りの後輩に勧めても好評でした。
「ボディ・ブレイン」
あなたもいかがですか?
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【編集後記】
運動でもビジネスでも、30代越えると肉体的にはピークを越えるためどうしても限界が生じます。
その分、心を鍛えることで持っているものを出し切ることを心掛けるようになります。
限界をむかえるからこそ見えてくるものもある。
年を重ねることや限界と向き合うことも楽しみ方は自由ですね。
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