期待に応えるだけが価値ではない
仕事柄、色々な人とお会いさせて頂きます。
転職エージェントの仕事をはじめたとき、価値って何だろうと日々考えていました。
貴重な時間を使ってまで会って良かったと思って頂くためにどうすれば良いのか？
人の数だけ悩みや考え方が存在します。
こうすれば良いという回答のない仕事だからこそ、やりがいがあり楽しいのですが、
当初はいつも悩んでいました。
厳密に言うと、今もこれからも悩み続けますけど、
当初と今とでは悩みのステージが明らかに異なるのです。
自分が相手に提供出来る価値は何だろうか？
特に駆け出しの頃は、自分の狭い引き出しのネタだけでは事足りないことばかり。
相手の要望に応えられないことに悩んだりもしました。
しかしながら、最近は確信を持って断言出来るようになりました。
相手の期待に応えるだけが価値ではない、と。
例えば、甘いもの好きな子供がチョコレートを欲しているとします。
子供が望むだけチョコをあげると虫歯になってしまいますよね？
子供はその先に何が起こるのか、どんなリスクがあるのか知りません。
知っている親が何かしらコントロールするはずです。
チョコをあげない、あげるにしても一口だけ、歯磨きをする、もっとチョコ欲しいならお手伝いをしてから…等。
例えばチョコを欲しがる子供のように、
何も知らない人は純粋に目の前のことだけに注意を向けますが、
例えばチョコを欲しがる子の親のように、
知っている人はその先のことまで鑑みて判断します。
その瞬間は分からなくても、真意はやがて伝わりますよね？
だからこそ、相手の気持ちに応えるだけが価値ではないのです。
ある意味、真の価値とは相手の期待を裏切ることと言えるではないでしょうか？
敢えて苦言を呈する
尊敬する先輩経営者も言っていました。
「誰からも何も言われなくなったらおしまいだ。
イエスマンばかり周りにいる組織ほど脆く崩れやすい。」
身にしみて痛い程共感する話でもあります。
社風や業界にも依りますが、30歳過ぎれば仕事は一人前に出来ますよね？
程度の差はあるかもしれませんが。
同時に、誰かが何かを言ってくれる機会も少なくなります。
だからこそ、自称褒められて伸びる子絶賛増加中な昨今ですが、
苦言を呈することを厭わなくなりました。
もちろん、ただ苦言を呈すれば良いというわけではないので、
自身に説教して下さる諸先輩方の素敵な言い方を真似て、全力かつ誠実にお伝えするよう努めています。
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【編集後記】
「苦言を呈してくれる板橋さんだからこそ信用出来る」
今月のフィードバックで一番嬉しかった言葉です。
本当に有り難うございます！
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