個人の力と集団の力
先日のトレイルランで再認識したのが、個人の力と集団の力の活用法。
今後活かせそうだから、備忘録代わりにブログに残しておく。
トレイルランレース本番中、僕の前に50代と思われる女性の方が走っていた。
山道入って、序盤の登り。
いつも意識しているのが、適度な距離/間隔を空けて走ること。
車の運転時、車間を空けるのと同じ。
何かあった時に、距離を詰め過ぎていると良いことがない。
しかしながら、レースの序盤では体力も十分にあるため、狭い登り道も積極的に追い抜いて行こうとする人が少なくない。
距離を凄い勢いで詰めてくる人がいるのだ。
ぴったり後ろに付かれると、気持ち良く走れなくなる。
電車の中で無駄に距離が近い人位、気持ちが良くない。
自分のペースで走れなくなり、距離感がプレッシャーになる。
おそらく、後ろにいる人も意図的にプレッシャーをかけているのだと考えられる。
なぜなら、僕の前には50代の女性が走っていて、距離が空いているからだ。
もっと速く走れと思われていたのだろう。
しかし、50代の女性の前は、人で溢れているのだ。
すでに既述した通り、僕は前の人と距離を取っているのは意図的なこと。
何より自分がされて嫌なことをせず、気持ち良く走りたいだけなのだ。
狭い一本道で数人無理して抜いても、対して順位は変わらない。
追い抜きたい時は、広い道で一気に抜けば良いと考えている。
少し広めの道に出た時、後ろの人に追い抜いてもらい、前に行かせた。
その人はやっと開放されたとばかりに前に飛び出していった。
5分後、その人が凄い息を切らせて休憩をしていた。
結局、抜いてもらったのに追いついてしまったのだ。
こうした現象は今回のレースだけでも3回以上あった。
過去にも多く経験している。
***
目の前に人がいる時は、その人の背中を追いかけるだけで良い。
意識出来ている人は少ないが、実は目の前の人がペースメーカーになっているのだ。
結論を先に言うと、この状態を長く続ける方が長く走ることができる。
目の前の人を追い抜き、ぐんぐん進むとその瞬間は開放される。
しかしながら、無意識にオーバーペースになりすぐバテてしまうのだ。
マラソンであれば、平坦な道を腕時計見ながらペースを確認できるが、トレイルランは山道の登り降りのため、一定のペースで走ることが難しくペースが乱れやすい。
今回のレースで、良い気づきとなった出来事がまさにこれ。
追いかけるのは楽ということ。
トレランに学ぶ昇進/出世の仕方とは?
誰かに前を走ってもらい、その後ろからコメントをすることはとても楽。
例えば、組織の中でマネージャー/Mgrがいる。
マネージャーの下にはマネージャーになりたくてもまだなれない部下やMgr予備軍がたくさんいる。
下のメンバーは、マネージャーになりたい一身で、マネージャーにプレッシャーをかける。
距離を詰めてくる後ろの人と同じ。
マネージャーには、駄目出しをしながらどんどんプレッシャーをかける。
しかしながら、いざMgrになってみると景色が全く違うことに気づく。
後ろ盾なく、ペースメーカーとなってくれる誰かを追えるわけでもない。
自分で走ると途端に難易度が上がる。
プレッシャーをかけることで得意げになっていた時代はまだまだ青かったとようやく気づくのだ。
***
こうしたことに気づきを得られると、集団の中でも中長期的な視点で考えられるようになる。
今は皆で良いペースで走り続けようと考えられる。
前を走る人に対して、おせーなーとか思わなくなる。
今は無理に抜かず一緒に走るが吉と。
集団でいるからこそ、怠けず高め合いながら良いペースを保つことができる。
広い道に出たらお互いの個の力を好きなだけぶつけ合えば良い。
周囲がたとえライバルでも、常に敵対する必要はなく、お互いのために協力し合えることもある。
プレッシャーをかけることしかできないうちは、遅かれ早かれ潰れてしまう。
周囲のライバルとも協力し合う発想がないと長くは走れない。
トレランも組織も同じ。
上司のMgrも味方につけつつ、高みを目指しましょう!
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【編集後記】
今日は学生と会食。就職活動の報告が楽しみ。
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