某大手外資系企業の元採用責任者との会話
ふと、某大手外資系企業の元採用責任者A氏と話したときのことを思い出した。
変化に関する話。
A氏は、現在は採用ではなく社内人事の仕事をしている。
採用は主に外部リソースを内部リソースへと変換する仕事だが、社内人事は内部リソースを如何に有効活用するのかを検討するという。
採用とは異なる、あるものを最大化/有効化させる仕事に今は魅力を感じているようだった。
外資企業の新卒採用は、外部へ委託/アウトソースされていることが少なくない。
そのため、採用した人材を教育するところまでやりたくても、採用までしかできなかったという。
欲を言うと、採用した人材が育っていく姿を最後まで見届けたかったようだ。
採用はじめ、現在では社内でノウハウを蓄積する傾向が強くなりつつあるが、まだ日本企業に比べると人事部の位置付けが高くはない部分があるようだ。
というのも、外資企業の日本法人はブランチオフィス(支社)であるため、グローバル企業目線でいうとイチ営業所と位置付けられる。
イチ営業所毎に権限が与えられる流れはあるものの、まだ中央集権型が多くを占めるのが現状なのである。
日本の政治でいうと、東京に全てを集中させるのか、地方分権なのかって話とも繋がる。
つまり、現状は中央集権で、遅々としながらも地方分権への流れの中にいる。
***
歯がゆさもあるが、それでもやはり外資企業が良いとA氏は言う。
仕事の面白味を聞いたところ、即答だった。
変化の速さ。
限られた領域の中ではあるものの圧倒的な裁量権を与えられている。
自ずと物事が決まるのも早くなる。
物事がどんどん進み変化してく。
周囲も自身も変化していく。
変化に伴い成長を実感する。
刺激と変化と成長と。
今の仕事に意欲を感じられない人の悩みには、成長を感じられないという共通点がある。
俗に言うリーダーシップのある人、自分で考え行動できる人は、何にでも当事者意識や目的意識を持って積極的に取り組むことができる。
結果として、同じ仕事であっても新鮮な気持ちで成長意欲を持って取り組むことができる。
だが、これは少数派である。
一般的には、一定以上の期間同じ環境にいると、成長を見出しにくくなってしまうし、事実環境に慣れ過ぎてしまう。
毎日が同じことの繰り返し。
すると、自分自身の成長を感じにくくなる。
やはり、自分自身の成長を体感するには変化が不可欠なのだ。
もっとも危険なのは、周囲も変化していない環境下にいること。
変わらないことに慣れてしまうと、変化を好む側から変化を嫌う側になる。
結果として、成長を嫌う人になってしまう。
日本人の周囲同質化という習性は、変化を嫌う人へ誘うリスクを有している。
すると、自分が変われないから周囲にばかり変化を求めるようになる。
同時に、今にしがみつくようになる。
結果として、他人任せになるし他人のせいにしかしなくなる。
周り(みんな)もそうなんだからって言葉で諭される時は、成長の機会を奪われているかもしれない。
大事なのは自分がどうしたいのか。
せっかくだから、日本人の周囲同質化の特性を上手く活かし、刺激と変化と成長を好む環境に身を置くことを意識し実践していきましょう!
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【編集後記】
とある仕事でとても悔しい思いをする。
あの時あの悔しさのおかげでって言えるよう次に活かそう。
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